森下恭介 作品展 ‘一街'(イッカイ)
2016.8/17(水)~8/30(火)
森下恭介 ごあいさつ
国によって様々な文化や風習があるように地域によって異なった特徴があり、そうした違い一つ一つに大きな魅力があります。呉は明治期から造船や軍事の中心として急速に発展した一方で、古くから交易や漁業も盛んでした。今昔の文化が混ざり合ったこの街は何度足を運んでも新たな発見がある魅力的な街です。今展覧会は呉や瀬戸内海をテーマに制作した絵画、立体作品を展示いたします。未熟な点は多々ございますが、是非ご観覧ください。
森下恭介氏に初めてお会いしたのは、ちょうど1年前。
広島市内のギャラリーで日本画とジオラマの作品を拝見し、
「この方の作品は呉にあるべきだ」と確信した。
温厚でまじめで熱心なお人柄の森下氏は
当店での展示を快く引き受けてくださり、
この度 '一街' を開催するはこびとなった。
森下氏の日本画はどれも、
静寂の中に時の流れや生命の重厚さを感じる。
顔料だけでなく異素材を用いて何層も何層も重ねられた画面は
日本画の枠を超越し洗練されいる。
静かで穏やかな色調と、躍動感溢れる筆跡、キャンバスの使い方が絶妙なバランスで、そこに立つ者の情緒を安定させる。
解釈を委ねられた鑑賞者は抽象と具象の狭間を漂いながら
各々の記憶の中にある‘ひとつの街’の風景と重ね合わせるだろう。
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